2007/08/30

ゴルフレッスンの新しい形

私は、ゴルフ暦通算6年。ハンディキャップ13の中級ゴルファーである。ゴルフをはじめたときから、川口グリーンゴルフのレッスンプロについて、長年ゴルフレッスンを受けてきた。当時150の大叩きプレーヤーが、そこそこのゴルファーになったのだから、プロには感謝していし、広くて、清潔で、使いやすい練習場の設備にも大満足。

途中2年ほどベルギーに赴任し、レッスンが受けられない時があった。ベルギーのゴルフ環境はよくって、年間15万円払うと、ラウンドし放題。年間100ラウンド以上こなし、場慣れによってスコアは良くなったが、スイングは逆に縮こまったりして、違和感が大きくなった。そんなこともあって、レッスンの大切さは認識している。

ただ、シングル入りを目指しながら、今ひとつ壁にぶち当たっている気がする。
私のレベルでは、基本的な動きはできているので、プロのアドバイスは、だんだん詳細でレベルが高くなる。私も、より安定したゴルフをするため、ショットの精度をより高め、悪い癖を少しでもなくしたいと思っている。でも、なかなかできない。プロの言葉を、実感として受け止めて、動きに反映させることが難しいのだ。

そこで友人に薦められたのは、代々木にあるインドアレッスンスクール「ツーサムゴルフスタジオ」である。私ははどちらかというと、ワンポイントアドバイスというのは信じていなくて、体育会系の反復方のレッスンが好きである。だから、短時間の、インドアスクールというのは、あまり気乗りがしなかったが、友人のスイングが見る見る安定して、球筋が変わるのをみるにつけ、とにかく行ってみることにした。



上記のホームページから、「初回レッスン申し込み」を押すだけ。メールのやり取りで、簡単に初回レッスンを予約。初回レッスンは通常レッスンと同じことをやるお試しコース。継続義務もなにもないので、とにかく行ってみた。

持ち物は、グローブと動きやすい服装だけでOK。無料レンタルシューズと無料レンタルクラブはあるが、できれば、自分のものを持っていきたい。問い合わせると、持っていくクラブは、ミドルアイアン、ピッチング、ドライバーなどと指示された。

簡単な申込書を書いて、早速レッスン。

・ 7番アイアン、ドライバー、FWなどをスイングしては、ビデオをとる。
・ 撮ったスイングをその場で再生し、スイングプレーンを画面に書き入れながら動きのチェック。
・ タイガーなど有名プロの動きと、ならべながら再生。
・ この段階で、動きの問題点を、数箇所あぶりだし。
・ その後、理想的なスイングの感覚をおぼえるため、コーチに矯正を受ける。
・ そして、矯正した感覚を忘れないうちに、ゆっくり5ヤード飛ばすスイング。
・ はじめのフルスイングと、矯正後のゆっくりスイング、そして矯正後のフルスイングを映像比較。
・ 後日参照可能なように、とったビデオのファイルをもらう。
・ その後入会すると、ネットで、レッスン記録と、カルテが参照できる。

およそこんな流れである。まあ、普通のビデオレッスンといえばその通りである。私は、自分のビデオカメラで時々スイングチェックをしており、悪い癖もある程度知っていたのにかかわらず、このレッスンには衝撃を受けた。

何点か特長をあげてみる。

① 高速撮影
 写される動画のコマ数が多く、ものすごく細かい精度のスローモーションやスイング途中の静止画像が見れる。自分で撮影したビデオだと、高速スイングに対して、コマ数が粗すぎて、トップやインパクトなど、見たい瞬間に画像が止まらないが、ここは、かなり精度がよい画像が見れる。ちょっとした悪い動きや、手の使い方、フェースの向き、シャフトの向きなどがよくわかる。私の場合、オーバースイングのトップで、クラブが荒れると、レッスンでいつも指摘されていたが、その実感がつかめた。

② 分析ソフト
 画像に、スイングプレーンや、シャフト、肩のラインなどを書き込んで、動画の分析ができる。私の場合、ダウンでクラブを寝せて、インパクトで閉じるためフックが出るが、まさにその瞬間の動きや、プレーンからどの程度はずれれているのかがわかった。また、意外にも苦手のFWが、一番きれいなプレーンをなぞっていることがわかった。

③ コーチの指導方針
 二人と会話しただけなので、感覚でしかないが、コーチの指導方針は納得がいく。感覚に頼った言葉を使わず、実際に一緒に分析した画像を見て話すので、非常にわかりやすい。また、タイガーと同じスイングをするとどうなるかという、スロースイング矯正は、目からうろこ。感覚では違和感があるのに、それをビデオで見せられることで、その違和感で振るべきであると納得しやすい。

④ カルテ保存
 レッスンカルテや、スイング映像を保存してくれるため、いつでも参照可能。また、友人によると、1年前のスイングと比較したり、調子がいいときと、悪いときを比べたりと、いろいろだ。

他にも、設備はきれい、ラウンドレッスンや合宿の企画多数など、ゴルフスキル向上に関する工夫が見られたが、これらは、一般的なスクールと同等だろうか。

いいところばかり挙げても、うそっぽいので、悪い点を言うと、駅ちかはよいが車で行きにくい。通常レッスン6000円は高い。玉数が少ないので、別途反復レッスンが必要。まったくの素人が受けると、かえって細かいことをを気にしすぎになってしまう可能性など。

私は、今後も川口グリーンゴルフでレッスンは続け、反復スイング練習はしながら、四半期に1回程度ここに通って、科学的な分析をしようと思う。また、分析の結果出た宿題を、再び、グリーンゴルフで練習すれば、ぶち当たっている壁を打破できるかもしれない。

考えると、これだけハイテク機器が安価になり、パソコンがいきわたり、ネットも安く使える中、ゴルフレッスンのIT化って非常に遅れていると思う。「ツーサムゴルフスタジオ」は、その先駆けかもしれないが、同じようなサービスがどんどん出てくることを期待する。


北岡豪史@オレンジの街角(www.kitaoka.biz)
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2007/08/28

人はいつから人間になったか



「ダーウィンの進化論」をはじめとして、さまざまな進化論がありますね。時代の移り変わりや、科学技術の発展により、進化の実態の解明はますます進んでいます。学問的詳細をコメントできる立場にはありませんが、「生物は遺伝子(DNA)を持っていて、その変化(突然変異)が固定化すると他の生物が生まれる。人間もかつては、他の動物(霊長類)から進化したのだ・・・」という総論は疑う余地はないと思います。

でも、子供のころからずーっともってた疑問。微生物から始まった生命が、いか、魚、かえる、鳥、ねずみ、うし、さる・・・(干支じゃないよ)という多様化したことは、生物誕生から40億年の時間経過を考えると、まあ納得できる。でも、チンパンジーやボノボなど人間と遺伝子的に近い生物と、我々人間とでは、あまりに違いが大きすぎないか?言葉をしゃべれて、脳が大きく、手が器用で、インテリジェンスがあって、想像性がある・・・・なんか、人間だけ、できすぎじゃないのか?ずっと思っていたのです。

でも、この本が疑問を少し解決してくれました。「ヒトはいつから人間になったか」は、進化の段階で、さまざまなヒトがいたことを教えてくれます。

・ 二足歩行はできるけど、言葉はしゃべれないヒト
・ 言葉が一応しゃべれるけど、片言なヒト
・ 能力がなくて、動物が食い散らかした残骸を食べていたヒト
・ かなり長い時代共存していた、2、3種類のヒト

つまり、現在の我々は、チンパージから突然変異したのではなく、動物であるヒトからはじまり、たくさんの段階を踏んで、人間らしさを獲得していったのですね。その過程を、事実と仮説をもちいて、鮮やかに、おもしろおかしく説明してくれるのです。

進化論に限らず、近代科学は過去数百年、西欧文明とキリスト教的史観の影響を大きく受けていました。ですから、進化そのものは認めても、人間だけが他の生物とは格が違うよ!(違わなければならないよ)という前提みたいなものがあって、人間らしさを獲得してないヒトの研究なんて、タブーにだったのでしょうね。

もっともっと、いろんな研究が進んで、疑問が完全にすっきりする日が待ち遠しい。
NHKスペシャルの「46億年人類への旅」などが好きな人はぜひ読んでみてください。

北岡豪史@オレンジの街角(www.kitaoka.biz)
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