2006/11/13

さらばマイクロソフト

ご無沙汰してます。海外出張と仕事のどたばたで2週間ぶりの登場です。

googleが、google docs&spreadsheets をついに出しました。これは簡単にいうと、Webブラウザさえあれば無料で利用できる、ワープロと表計算ソフトです。マイクロソフトでいえば、Word & Excel。つまり、もう高いライセンスを払ってWord やExcel を買う必要はないのです。googleは、2006年3月にをwritely を買収し、過去数ヶ月spreadsheetをbeta版で提供してきたので、こうなるのは時間の問題だったわけですが、実際使ってみるとすごい。Webベースでここまでできるとは・・・・という感じですね。

まずはgoogle docs&spreadsheets行ってみましょう。

gmail のアカウントがあれば、そのままログイン。なければ作成してログインしてください。使ってみると、無料ながら結構便利。とてもすごいことが起こっていることがわかります。しかしながら、google のコメントもまたおもしろくって、あくまで低機能のワープロと表計算なので、既存のソフトウエア商品とはすみわけできる・・・の意の発言で、MSに対する気遣いが感じられます。

この商品は、はたしてそのようななんちゃって商品なのでしょうか?
私はそうは思いません!

理由1
ほとんどの人は、Wordも、Excelも最低限の機能しか使っていない。したがって、機能があまりないことはユーザにとってあまりデメリットにならない。

理由2
いつ使うかどうかもわからないのに、数万円もはらうのはばからしい。プリインストールパソコンだって結構なソフト料金。無料はやっぱり魅力

理由3
数年前のようなフォーマット論議がない。マイクロソフトの独占が生み出した唯一の社会貢献は、ワープロと表計算のフォーマットをWord&Excelでデファクトスタンダード化したこと。google docs&spreadsheets は、WordもExcelの資産もほとんど利用可能。

理由4
google docs&spreadsheets はローカルPCからのアップロード、ローカルPCへのダウンロードだけではなく、googleが提供する無料仮想空間にデータを保存できる。したがって、ユーザはいろいろな接続環境から、ひとつのドキュメントを共有できる。それに、PCが壊れてデータがなくなる心配もない。

理由5
理由4に加えて、自分が指定した相手とは、ドキュメントを共有できる。共同作業、レビューなど、プライベート、仕事でのコラボレーションに大きく貢献する。

理由6
google docs&spreadsheetsを使うには、ある程度の高速インターネットが必要。しかし、インターネットはモバイルブロードバンドへ向かっているので、ユーザはどこでもこのアプリケーションを使えるようになる。

理由7
機能なんて、使う人が増えれば向上する。それも、必要なだけの快適さで。過剰機能を作りこみ、バージョンアップで金をむしりとる商売は崩壊する。

と、どこからみても、google が言っているような、謙虚な話ではなく、アプリケーションビジネスの革命的出来事になりうると思うのです。

マイクロソフトのとる道はいくつかありますね。

・Word&Excel のローカルの快適性を訴え、価格を大幅にさげる。
まあ、どこまでやるかですが、すでにOpenOffice(すでにある無料のMS Officd 互換ソフト:インストールすれば、Word / Excel / PowerPoint などが、完全に無料にで利用できます。便利ですよ)があるので、その効果もどの程度でしょうか?

MS Office完全互換のオープンソースHPへ行く

・google とおなじアプリを無償で、提供。
その名も、Word&Excel thin (勝手に名づけました)。これも、自分たちのビジネスとカニバライゼーションするアプリに、どれだけ命をかけられるかが疑問なのと、googlのおもしろ企画を生み出すのに適したプロジェクトベース型組織に、"Theいすたぶりっしゅめんと"のマイクロソフトのが対抗できるのか疑問です。

かつて、IBMが80年代後半から90年代初頭にかけて、マイクロソフトなどの台頭とダウンサイジングで、PC市場で壊滅的な打撃をこうむったのと似てますね。まあ、ビルゲイツの引退したこの先も見ものですが、マイクロソフトの終焉を象徴しているようでもあります。

google へのリクエストもありますね。
 ・PowerPoint(viewerだけ?)も出してください。これで、ビジネスマンはたいていのことができます。
 ・もうすこし、日本語化にも気をつかってください。
 ・すでにブランドを持ってたYouTube買収なんて、普通の企業っぽいことあまりやらないでください。
 ・あの程度のこと、googleなら、簡単にできる!というのが、これまでのgoogleだったのでは?

とにかく、gmailのアカウントとって、http://docs.google.com/ 行きましょう。
そして一言、「さらばマイクロソフト」と。


北岡豪史@オレンジの街角(www.kitaoka.biz)

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