オレンジの街角: 恐怖の飛行機・・・・・その1
海外でのプロジェクトのとき、大阪に2年間生活していたとき、海外赴任のとき、いやおうにも飛行機に乗せられ、私は何度も恐怖を味わいました。(というか、飛行機が怖くない人にとっては何でもないことだろうけど)最近は、沖縄での仕事の関係で飛行機に乗ることが多のですが、今日はその恐怖の飛行機第2弾。
欧州での国内線(というか日本の国内線も含めた近距離線)は、高度が低いことと、飛行機が小さいことで、よく揺れますね。
その日は、もっているコーヒーが天井まで届くぐらい揺れていました。
私の中では、結論は出ていて
「もう終わった・・・・・」
という感じ。こんなに飛行機にのっていれば、こういう日がいつかくるかと思いつづけ、やっぱり最後は遺書でも書くのかと思いながら、恐怖と揺れとでそれどころではなかったし、大学の航空宇宙工学で、公式を駆使しても、やっぱりこんな大きな金属の塊が空を飛ぶことが信じられなかったので、その直感を信じて、飛行機などに乗らなければよかった?などと後悔しながら、パニック思考は頭のなかをぐるぐる。
ところが・・・・・・・・です。
周りをみても、みんな平然として、本や新聞を読んでいる。CAも平然とにこにこしてる。パニックで体が崩壊しそうなのは、冷静にみて数人。他は、想定の範囲内という感じ。
グローバルの仕事で、数々の危機局面において、欧米人の冷静さというか、肝のすわりかたに、驚いた経験も数多くあったので、
「さすが、最後の瞬間も、欧米人は冷静そのものなんだ・・・・・」
とまず考える。いやしかし、
「ゆれそのもののスケールが、日本とは違うのでは? こんなのは、ヨーロッパでは普通なんだ」
と別の正当化をして、冷静さを取り戻す努力。
結局、30分ぐらいゆれはやまず、かといって、パニックを表現することもできず、ぎりぎりの状態ながら、何とか飛行機は着陸したのです。
すると・・・・・・・
「やったー! ブラボー! ありがとう!」
機内は拍手喝采。CAも半分涙目ではないか?
言ってくれ。怖かったのなら、もっと早く。
私の結論
「いろいろな国の文化によって、恐怖に遭遇したときの態度も違う。でも怖いものはやっぱり怖い」
「恐怖を共有できないと、もっと怖い」
この話は、まったく同じ体験を仲良しの先輩からも聞いたことがあります。欧州人は大人なのか?
コメント、フィードバック待ってます。
よく考えると、私の飛行機話は、数え切れないぐらいあります。全部さらすのも恥ずかしいので、ときおり公開しますね。飛行機が怖い人も、怖くない人も、お楽しみに。
北岡豪史@オレンジの街角(www.kitaoka.biz)

0 件のコメント:
コメントを投稿