2006/09/16

恐怖の飛行機・・・・・その1

昨日、飛行機が怖いかって話で盛り上がったのと、別件でゆれた飛行機の話を聞いての思い出。

飛行機は子供の頃から大好きでした。小さいころは、飛行場につれられていって見学したし、大学に行くときは航空宇宙工学も迷ったぐらい。今でも名残で、世界中の商用機は見ればたいていわかります。

でも乗るのは実は苦手、というか怖いのです。何が怖いかって言われても怖いのだから仕方がない。100回乗っても、200回乗っても変わらない。外資系の会社にいたので、海外出張や赴任も日常茶飯事。年に5回も10回も海外に行かされたら、さすがに怖いとも言ってられず、今は、慣れたというか、気持ちを封印したというか、何とかやってます。

ある日の会話、飛行機が怖いという私に、

友人「飛行機が落ちる確率って、交通事故よりずっと低いんだよ」
私「・・・・」

そんな理屈を言われても、車の運転ならば自分がスピードを出さずに安全運転をすれば、事故率は下げられます。でも飛行機は、すべてを人に預けねばならず、いったん事故が起きたら全滅っていう感じが違う・・・。

そこで私が質問

私「もし、運賃が3倍の特別席があって、飛行機が落ちそうでもうだめだという瞬間に、いすのボタンを押すと、パラシュートがパット開いて、その人だけは助かる席を売り出したら、絶対買うよ!」
友人「そんなばかな・・SF漫画じゃあるまいし。いらないよ俺は、はははは」

だいたい、飛行機怖いっていう会話はこんもんです。怖くない人に、怖い気持ちはなかなか伝わらないものです。
ところが、この話をして数週間後に友人から電話。

友人「あの話のあと、福岡に出張したんだよ、そしたら、かつてないぐらい飛行機が揺れてサー」
私「・・・・」
友人「もう落ちるかと思ったよ。その極限状態のなかで、この前の話を無意識に思い出してさ」
私「それで???」
友人「俺は、いすのボタンを何度も押しちゃったよ、馬鹿にしてごめんな!」

というわけで、ちょっとだけ気持ちの共有ができました。

私の結論

「恐怖とは、怖い状態を想像できる、感性である。怖くない人は鈍いのさ。」

って、自己を正当化してみました。

北岡豪史@オレンジの街角(www.kitaoka.biz)
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